2023年の世界睡眠の日は3月17日です。
世界睡眠学会が決めている今年のスローガンは、
”Sleep is Essential for Health”「睡眠は健康に不可欠」です1。
食事や運動と同じくらい、睡眠も心と身体やウェルネスにとって欠かせない、大切な要素の一つですよ、という感じでしょうか。
レスメドでも、この「スリープヘルス(よい睡眠が心身の健康に役立つ)」への意識を日々高めており、睡眠衛生の啓発・啓蒙に取り組んでいます。
また、レスメドでは昨年に引き続き、「2023年世界睡眠調査」を実施しました。
対象国は昨年のアジア・南米6ヶ国(中国・日本・韓国・インド・ブラジル・メキシコ)から枠を広げ、世界12ヶ国(オーストラリア・ブラジル・中国・フランス・ドイツ・インド・日本・メキシコ・韓国・シンガポール・イギリス・アメリカ)、成人20,069人に調査を行いました。
調査全体の結果と日本(1,000人)に関する結果を一緒にみていきましょう。
「平日の睡眠時間はどれくらいですか?」という質問の結果は、ブラジルが7.8時間で最も長く、
世界12ヶ国の平均睡眠時間は7.3時間でした。最下位の日本は6.5時間で1位のブラジルとの差は1.3時間にもなります。
日本ではまだまだ、睡眠が大切、という認識が浸透していないようですね。
では睡眠の満足度はどうでしょうか。
日本人の睡眠時間に対する満足度と睡眠の質に対する満足度、それぞれの回答をざっくり満足 vs 不満でわけると以下のようになりました。
また目覚めの気分は、
「しあわせ」4%、「爽快」が7%、「穏やか」18%、「元気いっぱい」2%
とポジティブな回答は38%あった反面、
「疲れている」19%、「不機嫌・イライラ」6%、「ぼんやりしている」21%、「不安・みじめな気持ち」6%
とやはり睡眠が十分な休息になっておらず、心身の回復に影響している様子の回答も多く見られました。
では、多くの人が良質の睡眠を十分にとれていない理由とは何でしょうか。
回答を見てみると、「憂鬱や不安」があると答えた人は24%、「経済的な悩み」13%、「仕事の悩み」 21%、「家族や恋人に関する悩み」12%と、メンタル面が大きく影響しており、その数70%にもなりました。
そのほかに、「健康上の問題」6%、「夜間頻尿」17%、「パートナーのいびき」7%と健康や身体的な問題を抱える人もいて、「ネットや動画、デバイスの使用」「飲酒」などの夜更かしな理由は予想よりも少ない結果となりました。
よく眠れていない理由の一つである「パートナーのいびき」ですが、「いびき」自体はどうでしょうか。
世界12ヶ国の回答では、「いびきはよいもの(とても思う、思う、と回答)」と考える人が30%以上になりましたが、日本では14%でした。
以前は「いびきは快眠の証」ということを時々耳にすることがありましたが、近年になり、実は反対である、ということが段々認識されるようになってきたのでしょう。
いびきでお悩みの方は、「はじめてのいびき改善」を参考に、できることから取り組んでみましょう。
良質な睡眠が不足していることで起こりやすい症状についても、質問をしました。日本人の回答を下にご紹介します。
やはり多かったのは昼間の眠気や集中力の欠如、起床時の口やのどの痛みや渇き、イライラなどでした。
大きないびきをかく、起床時に頭痛がある、息苦しさから目が覚める、など気になる症状がある方も少数ですが、いるようですね。
これらの症状は、睡眠時無呼吸症候群でよく見られる症状です。
上記の回答をした方で睡眠時無呼吸の検査を受けていたのは、7%、さらに治療を受けているのはたったの3%でした。
上記のような気になる症状をお持ちの方は、一度睡眠セルフチェック を受けてみるとよいかもしれません。
いかがでしたか?
この3月17日のワールド・スリープ・デーをきっかけに、睡眠の重要性を再認識し、ご自身の生活習慣を見直してみてください。