CPAPのマスクにはいろいろなタイプがあります。
「そんなに種類があったなんて、知らなかった」という方もいらっしゃるかと思います。
CPAPマスクには、大きくわけて3つの種類があります。ネーザル、フルフェイス、ピローの3つのタイプになります。
鼻づまりがある場合には、CPAPに加湿器を使用することで鼻づまりや鼻の炎症が改善すると言われています1。
一方、装着中に口を開けてしまうと、口から空気が漏れてしまいます(リークが生じます)。
口呼吸になると、口からせっかく挿入している空気(圧)が逃げてしまいますので、陽圧の効果が得られなくなります。
口呼吸のある方には、フルフェイスマスクが使用されます。
フルフェイスマスクは顔を覆う面積が多いので、開放感は感じにくいかもしれませんが、一方で安心感を覚える方もいるようです。
ピロータイプは、より開放的で、軽いというメリットがあります。
重いマスクより軽いマスク、大きいマスクより小さいマスクの方がいい、とシンプルに考えてしまう方も多いかもしれませんが、
マスクを選ぶ際には、他の要素も考慮する必要があります。
夜中に寝返りを打つ人は、より自由な動きが必要かもしれませんし、敏感肌やひげが気になる方もいますよね。
不衛生なマスクや締めすぎによる圧迫やこすれは皮膚トラブルの主な原因となります。
マスクは清潔に保ち、きつく締め付けすぎないようにしましょう。
それでも肌荒れを起こす場合は、クッション素材のシリコンにかぶれている可能性や他の原因もあるかもしれません。
処方を受けた医師に相談してみてください。
CPAP治療をしていると、寝返りやうつぶせで寝ることは制限されます。マスクがずれたり、チューブがからまないよう寝方に工夫が必要です。
横向き枕やCPAP専用枕を使用して、マスクがずれにくい体位をとるとよいでしょう。
鼻づまりがある場合には、加湿器や加温チューブを使用するほか、寝る前に鼻洗浄・鼻うがいをする、塩水で鼻を洗う、部屋の温度・湿度を最適に保つことも大切です。
慢性的な鼻づまりを抱えている場合は、フルフェイスマスクがより適しています。鼻と口から加湿を行うことができるためです。
CPAP療法の際、口呼吸をすると空気漏れが多くなるため、CPAP装置の使用が少し難しく感じるかもしれません。
鼻詰まりを改善し、日頃から鼻呼吸ができるように整えていくとよいですね。
それでも鼻呼吸が難しい場合には、密閉性の高いフルフェイスマスクがより適しています。
ひげがあり、睡眠中に鼻呼吸ができる場合には、 ピロ―マスクがより適しています。
ピローマスクは鼻の下から鼻孔の内側を密閉するため、ひげの干渉なしに快適に使用できます。
マスクは複数のタイプがあり、それぞれの特徴があることがおわかりいただけましたでしょうか。
7~10日経ってもマスクになじめない場合は、医師に再度相談してみましょう。
マスクを選ぶためのポイント:
CPAP療法を開始したすべての人が、初日の夜から完璧な体験ができるわけではありません。
マスクの装着に慣れるまでにかかる時間は個人差があります。人によっては、しばらく時間がかかることもあります。
時間が経つにつれてコツをつかみ、少しづつCPAPマスクにも慣れていけるでしょう。
大切なのは、特に治療を始めたばかりの時期に、あきらめず前向きでいることです。
「マスクの特徴だけでは、自分にどれが合っているのかわからない」「他にも質問がある」
という方は、どうぞおはようコーチに直接お問い合わせください。
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