Sleepspot JP
Back to Sleep Blog

12月 22, 2025

その睡眠課題、もしかして更年期が関係しているかも?

女性と睡眠 快適な睡眠
NightOwl-Female-204_169-1 NightOwl-Female-204_169-1

更年期による睡眠への影響  

更年期は、女性にとって困難な時期です。更年期に起こる1可能性のある不快な症状の一部として、ホットフラッシュ、寝汗、気分の変動、体重増加などが挙げられます。

そして、睡眠障害も症状の1つです。

閉経後の女性は良い睡眠をとれないことがあります。  閉経前は、約12%の女性が睡眠の問題を訴えます。40代後半から50代前半になると、この数字は閉経前の女性2のほぼ4倍に増加します。

閉経後の女性の最大60%が睡眠障害2を抱えていることも研究で示されています

では、閉経後の女性はなぜ良い睡眠がとれなくなるのでしょうか?

簡潔に言うと、ホルモンが関係しています。

閉経は、女性の卵巣がエストロゲンとプロゲステロンの生成を停止することで起こります。どちらのホルモンも、睡眠2に直接影響を及ぼすものなのです。

たとえば、プロゲステロンの減少が睡眠時無呼吸症候群につながる可能性があることが、最近の研究で示唆されています。上気道の弛緩を妨げてしまうことで、閉塞性睡眠時無呼吸症で見られるような呼吸停止が引き起こされるのです。

一方、エストロゲンは私たちの気分や睡眠・覚醒サイクルに影響を与えます。また夜間に体温を低く保つため、より質の高い睡眠2が得られるようになります。

幸いなことに、更年期以降の睡眠の問題を避け、女性がより良い睡眠を得るための対策はあります。ですがまずは、更年期が睡眠に与える影響についてもう少し詳しく見ていきましょう。  

 

 

各チャプターに移動 

更年期が睡眠に及ぼす影響 

更年期における睡眠時無呼吸症候群の症状 

利用可能な治療法 

 

更年期が睡眠に及ぼす影響 

ホットフラッシュ、不眠症、閉塞性睡眠時無呼吸は、閉経後の女性が経験する最も一般的な睡眠障害です。  

ホットフラッシュ 

ホットフラッシュとは、体温と顔の血流が急激に上昇し、熱感が生じることです。

これにより熱とアドレナリンが増加し活力が湧くため、目が覚めてしまってなかなか寝付けなくなってしまうことがあります。実際、重度のホットフラッシュに悩まされる女性のうち、約44%が慢性不眠症2の臨床基準も満たしています。    

不眠症 

女性は、4人に1人の割合で何らかの不眠症の症状を経験します。これは男性のほぼ2倍にあたり、女性にとっては不運なことですが、更年期にはさらに不眠症のリスクが高まり、閉経後の女性の61%が何らかの症状2を訴えています。 

 

睡眠時無呼吸症候群 

閉塞性睡眠時無呼吸症は、約2%の女性3に発生することが研究によって示唆されています。  そして更年期に入ると、そのリスクは毎年4%増加します。4

睡眠時無呼吸症候群による呼吸の乱れは、日中の過度の眠気、集中力や記憶力の低下など、さまざまな症状を引き起こすことがあります。  睡眠について不安なことがある場合は、医師に相談して睡眠検査を受けることを検討してもいいかもしれません。 

睡眠時無呼吸症候群の症状 

受診する前に以下の質問を自分に問いかけておくと、睡眠障害があるかどうかの判断の助けになるかもしれません。 

  • 前夜にどれだけ眠れたかに関係なく、日中に眠気を感じることがありますか? 
  • 眠るべきでない時に眠ってしまうことはありますか? 
  • イライラしたり、やる気が出ないことはありますか? 
  • 高血圧と診断されたことはありますか? 
  • うつ病または慢性疲労症候群と診断されたことはありますか? 
  • 閉経していますか? 
  • 集中することが難しいと感じていますか? 
  • 思い出すことが難しいと感じることはありますか? 
  • セックスへの興味が薄れていますか? 

眠っている時にいびきをかく、あるいは呼吸が不規則などのパートナーからの指摘は、最も明確な兆候の1つです。

いびきをかく人がみんな睡眠時無呼吸症候群だというわけではなく、また睡眠時無呼吸症候群の人みんながいびきをかくわけでもありません。しかし、いびきをかいていたり、上記のような症状がある場合はご自身の判断で受診を検討してみましょう。

更年期障害が睡眠に影響を及ぼしている場合は、幸い症状を抑える治療法が見つけられるかもしれません。 

 

治療法 

ホルモン補充療法は更年期障害の最も一般的な治療法の1つで、ホットフラッシュや不眠症2などの症状の緩和に効果があることが証明されています。 ご自身にとって何が合っているのかも含めて、医師と話し合うことが大切です。  

医師は、利用可能な薬剤や睡眠改善のためのライフスタイル変更、治療の選択肢についてのアドバイスを提供できます。

また下記の3つの基本的な睡眠衛生習慣を守ることも睡眠の改善に役立ちます。
1.規則的な睡眠スケジュールと、落ち着ける就寝前の習慣を守る
2.健康的な食生活を維持し、定期的に運動する
3.寝室の温度を睡眠に最適なレベルに保つ

更年期は多くの女性に、ホルモン低下による不快感や副作用をもたらします。睡眠にも様々な症状によって影響を与えるかもしれません。

早めに睡眠改善の対策をすることで、より深く爽快な睡眠を、より早く楽しむことができます。

 

レスメドのメールマガジンを 購読しませんか?

みなさまが快適な毎日を過ごせるような睡眠・生活改善の情報をお届けします。この機会にご登録をしませんか?

The first name field is required
The last name field is required
The email address field is required
Please fill valid email address.
Please tick the checkbox to proceed

Thank you for submitting the form.