12月 22, 2025
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睡眠時無呼吸症候群の検査と診断
夜しっかり眠ったはずなのに、朝起きても疲れを感じることはありませんか? 日中になかなか目の前のことに集中できず、イライラしたり不安を感じたりすることは? 検査を受けることで、こうした症状の原因が睡眠時無呼吸症候群によるものかどうかを確認できます。診断や治療を受けないままでいると、高血圧、心臓病、脳卒中などの深刻な病気につながる可能性があります。¹
症状の改善に向けた第一歩は、睡眠時無呼吸症候群の診断を受けることです。早めに検査を受けることで、適切な治療法を見つけられます。睡眠時無呼吸症候群かどうかを確認するには、まず医師に症状を相談しましょう。医師は必要に応じて、睡眠検査を勧めることもあります。以下に、睡眠時無呼吸症候群検査の内容と、検査後のステップについて説明します。
検査の概要
睡眠時無呼吸症候群の検査では、睡眠中の睡眠パターン、呼吸、酸素レベルをモニタリングします。睡眠検査は、医師の指示により、自宅または病院で行います。検査結果に基づき、睡眠時無呼吸症候群の有無が判断され、あなたに合った治療方針が決まります。
検査の種類
睡眠検査は、自宅または認定医療機関で行うことができます。ただし、医療機関での精密検査が適している場合もありますので、症状やこれまでの病歴などを医師と話し合いましょう。医師はあなたに最も適した検査方法と治療方針を提案できます。
睡眠時無呼吸症候群の検査には、主に2種類あります。
1つ目は自宅で行う簡易検査(PG)です。検査機器を自宅で使用した後、医療機関に返却します。慣れた環境で睡眠習慣を測定でき、機器の操作も簡単です。PG検査の結果に応じて、認定医療機関での精密検査を勧められることもあります。
2つ目はポリソムノグラフィー(PSG)検査は、認定医療機関で行われる精密検査です。複雑な病歴がある場合や、簡易検査の結果を基に勧められることがあります。検査室は、自宅の寝室に近い環境が用意されています。睡眠検査技師が小型センサーを体に装着し、睡眠中の脳波、心拍数、呼吸パターン、酸素レベル、血圧などを監視します。検査は一晩かけて行われ、睡眠サイクル全体のデータが記録されます。
睡眠時無呼吸症候群の診断には、精密検査を受ける必要があります。自分の症状や健康状態について医師に相談し、最適な検査を受けましょう。自分の睡眠課題をしっかり把握することで、医師と支援のもと、睡眠を改善して元気を取り戻すための道を歩むことができます。
診断を受ける方法
自分は睡眠時無呼吸症候群かもしれないと思う場合、正確な診断を受けるために以下のステップに従いましょう。
医療機関を受診する:まず、かかりつけの医師と症状について話し合い、睡眠時無呼吸症候群の兆候があるかを確認しましょう。医師はあなたの健康状態や既往歴を確認し、睡眠専門医の受診が必要かどうかを判断します。
ご自分で睡眠専門医を探すことも可能です。
検査の紹介を受ける:医師は必要に応じて、睡眠専門医を紹介します。専門医の診察では、睡眠パターン、症状、全体的な健康状態について詳しく聞かれ、最適なタイプの睡眠検査が判断されます。
睡眠検査を受ける:自宅または認定医療機関で睡眠検査を受けます。医療機関での検査は通常一晩で終わりますが、専門医の判断や検査の種類によっては、複数回の検査が必要な場合もあります。検査では、睡眠中の呼吸、酸素レベル、心拍数などをモニタリングします。(簡易検査は種類によって検査回数が異なります。)
結果を確認する:睡眠検査の後、医師から結果の説明があります。検査結果には、呼吸パターン、睡眠中の体の動き、血中酸素濃度、心拍数などの情報が含まれます。重要な測定項目の一つに、睡眠中に呼吸が止まった回数を示す「無呼吸低呼吸指数(AHI)」があります。AHIの値に基づき、あなたの睡眠時無呼吸症候群が軽度・中等度・重度のいずれに当たるかが判断されます。
診断を受けることの重要性
いびきをかいたり、夜中に目が覚めたり、日中に疲れを感じたりすることが多い場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。睡眠時無呼吸症候群の診断²を受けることで、治療を始められます。早期の発見と治療の開始は、関連する他の病気を防ぐ上で重要です。
できるだけ早く睡眠時無呼吸症候群の治療を始めることで、心臓病、高血圧、脳卒中、糖尿病などの発症を防ぐことができる場合もあります。正式な診断が出たら、医師と効果的な治療計画を話し合いましょう。治療により、夜はぐっすり眠り、日中は元気で過ごす生活を取り戻すことができます。
診断後のステップ
睡眠時無呼吸症候群は決して珍しい病気ではないため、診断されても心配する必要はありません。
睡眠検査を受けたら、医師と一緒に結果を確認しましょう。睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、その重症度、健康への影響、そして治療方法について相談します。
正式に診断を受けると、医師が検査結果を確認し、あなたの症状の重さや睡眠時無呼吸症候群のタイプに応じて、治療方針を決定します。
主な治療方法には次のようなものがあります。
生活習慣の改善:生活習慣を見直すことで、睡眠時無呼吸症候群が改善することがあります。たとえば、健康的な体重を維持する、飲酒や喫煙を控える、規則正しい睡眠スケジュールを守る、仰向けではなく横向きで眠るなどです。
CPAP(持続陽圧呼吸療法:シーパップ):就寝中に医療機器を装着して行う治療方法です。マスクから一定の空気圧を気道に送り、睡眠中の呼吸をサポートします。睡眠時無呼吸症候群ではとても一般的な治療法です。
口腔内装置:症状が軽い場合、マウスピースのような口腔内装置の使用が医師から勧められることがあります。装着することで、睡眠中に下あごの位置を保ち、気道を開いた状態に保つことができます。
外科手術:手術は最後の手段であることが多いですが、場合によっては最善の治療となります。最も一般的な手術としては、喉の余分な組織を取り除いて気道を広げ、呼吸をしやすくするものがあります。この手術により気道が広がり、酸素が通りやすくなります。その他の手術には、扁桃腺の除去、鼻中隔湾曲の矯正、あごの手術などがあります。
睡眠検査の結果で使われる医学用語
医師から睡眠時無呼吸症候群の検査結果を知らされる際、いくつかの重要な用語の説明があるでしょう。これらの用語の意味を理解することで、診断内容をより明確に把握できます。
無呼吸
睡眠中に呼吸が止まる状態を指します。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の場合は、気道全体が塞がれて空気が肺に入らない状態です
低呼吸
睡眠中の浅い呼吸が10秒以上続く状態を指します。これにより空気の流れが阻害され、血中酸素濃度が低下して睡眠の質が損なわれる可能性があります。³
無呼吸低呼吸指数(AHI)
睡眠中の無呼吸または低呼吸が1時間あたり何回起きたかを示す指標です。睡眠時無呼吸症候群の重症度を判断する際に用いられます。
酸素飽和度低下指数(ODI)
血中酸素レベルが正常値より下がる状態が1時間あたり何回起きたかを測定します。4
呼吸障害指数(RDI)
無呼吸、低呼吸などの呼吸障害が1時間あたり何回起きたかを示します。5
睡眠時無呼吸症候群の検査を検討すべきタイミング
睡眠のトラブルが深刻な病気に関係しているのかどうかは、自分では判断するのが難しいものです。いびきをかく、息苦しくて目が覚める、日中に強い疲労感があるなどの症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いでしょう。
睡眠時無呼吸症候群は年齢、性別、体型を問わず誰にでも起こり得る病気で、世界中で約10億人が発症しているといわれています。6
正式な診断をずっと受けないで何年も放置された結果、深刻な健康問題につながることもあります。もし当てはまる症状が一つでもある場合は、医師の診察を受け、睡眠の改善と健康的な生活へのステップへとつなげましょう。
自分の段階に応じた次のステップ
睡眠時無呼吸症候群の症状があるか気になる場合は、睡眠セルフチェックを試してみましょう。
睡眠セルフチェックで、ご自分の睡眠をふり返りましょう。
無料睡眠クイズへのリンク
睡眠セルフチェックで気になる点がある場合、医師に相談しても良いかもしれません。
睡眠セルフチェックの結果や睡眠に関する悩み、症状について気になる点がある場合、医師と話し合っても良いでしょう。
医師と相談し、睡眠検査を予約しましょう。
いびきなどの症状を確認するための睡眠検査を勧められることがあります。検査は自宅や認定医療機関で受けることができます。
睡眠専門機関を探すリンク
参考引用
Knauert, Melissa, et al. “Clinical Consequences and Economic Costs of Untreated Obstructive Sleep Apnea Syndrome.” World Journal of Otorhinolaryngology - Head and Neck Surgery, vol. 1, no. 1, Sep. 2015, pp. 17–27. DOI.org (Crossref), https://doi.org/10.1016/j.wjorl.2015.08.001.
“Sleep Apnea and Heart Health.” www.heart.org, https://www.heart.org/en/health-topics/sleep-disorders/sleep-apnea-and-heart-disease-stroke.
Obstructive Sleep Apnea. NIH. (2025) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK459252/
Varghese L, Rebekah G, N P, Oliver A, Kurien R. Oxygen desaturation index as alternative parameter in screening patients with severe obstructive sleep apnea. Sleep Sci. 2022 Jan-Mar;15(Spec 1):224-228. doi: 10.5935/1984-0063.20200119. PMID: 35273770; PMCID: PMC8889990.
Gottlieb DJ, Whitney CW, Bonekat WH, Iber C, James GD, Lebowitz M, Nieto FJ, Rosenberg CE. Relation of sleepiness to respiratory disturbance index: the Sleep Heart Health Study. Am J Respir Crit Care Med. 1999 Feb;159(2):502-7. doi: 10.1164/ajrccm.159.2.9804051. PMID: 9927364.
“Sleep Apnea: What Is It?” Cleveland Clinic, https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/8718-sleep-apnea.
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