不眠症の原因と
リスク
不眠症を起こす原因
睡眠習慣の乱れ
- 体内時計を無視して、普段寝る時間を過ぎても起きている。
- 平日の睡眠不足を補うため、週末に寝だめする。
- 1日中屋内にいて、自然光を浴びない。
- 日中、定期的に運動をしない
- 午後に昼寝をして、夜も同じ時間眠るつもりでいる。
- 夕食後にコーヒーやカフェイン入りの飲み物を飲む。
- ベッドでテレビやスマホ、タブレットなどの画面を見る。
- 夜遅くに議論や口論をする。
- 就寝直前に激しい運動をする。
- 寝心地の悪いベッドで寝る
薬物治療
薬局の薬や処方薬の多くは、飲む時間帯を間違えると、睡眠に影響を及ぼすことがあります。不眠症の原因となる薬には、以下のようなものがあります。
- プソイドエフェドリンを含む風邪薬、副鼻腔薬、アレルギー薬
- パラセタモール+カフェインの組み合わせ
- カフェインやガラナを含むサプリメント
処方薬の中には、特に夜間に服用すると不眠症の原因となるものがあります。服用する時間帯については、必ず医師の指示に従い、正しい服用量を守ってください。
また、医師に相談せずに服用を中止しないようにしてください。処方された薬が不眠症の原因になっていると思われる場合は、医師に相談してください。
ストレス
ストレスは最も一般的な不眠症の原因の一つです1。ストレスがあると心が過敏になり、寝付くために十分リラックスすることができません。
また、夜中に目が覚めて、問題のことを考えてしまうことがあります。暗い時間帯は、他に注意をそらすことがなく、問題をことのほか大きく感じてしまいがちです。
身体疾患
病気による痛み、不快感、夜中に何度も目を覚ますことで、よい睡眠がとれなくなることがあります。
- 睡眠時無呼吸症候群(10秒以上呼吸が止まる)は、寝ている間に気道が塞がって起こることが多く、その結果、いびきをかいたり、頻繁に目が覚めたりします。
- 胃食道逆流症(または胸やけ)は、横になっているときに胃の内容物が食道に流れ込み、胸やけの痛み、時には口の中の悪臭の原因となることがあります。
不眠症のリスク要因
睡眠障害を起こす可能性のある要因は以下になります。
- 加齢
年齢が上がるにつれ、不眠症のリスクが高くなる。
また、毎晩必要な睡眠時間も短くなる2。 - 薬
特に夜間の摂取に注意。 - 女性であること3
妊娠、ホルモンの変化、更年期は睡眠にも影響を受けることがある。 - 心配事
特に短期の不眠症の一大要因。 - シフト勤務
睡眠と覚醒のサイクルを乱し、寝なくてはいけない時間に寝付けにくくする - 時差ぼけ
体内時計が混乱し、新しい土地に適応するのに数日かかることもある。
不眠症のサイン4
思い当たることはありませんか。これらは不眠症のサインかもしれません。
- 寝つきが悪い
- 夜中によく目が覚める
- 早く目が覚めてしまうことが多い
- 一晩寝ても疲れがとれない
- 日中、疲れや眠気を感じる
- イライラや落ち込み、ストレスを感じることがある
- 注意力、集中力、記憶力の低下。
- ミスや事故が多くなった
※不眠の症状や懸念事項がある等、専門医への相談が必要と感じる場合には、ご自身の判断で医療機関にご相談されてもよいかもしれません。
参考引用
- Source: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html
- Source:https://www.sleepfoundation.org/how-sleep-works/how-much-sleep-do-we-really-need
- Source:https://www.sleepfoundation.org/articles/how-sleep-different-men-and-women
- Source:https://www.sleepfoundation.org/insomnia/diagnosis
- Source:www.winchesterhospital.org/health-library/article?id=19708