睡眠不足が続くと、食欲が止まらなくなることがありますよね。
また、カフェインを摂取することで、午後のデスクワークがはかどるということもあります。これは、栄養と睡眠が密接に関係していることを示しています。
栄養と睡眠の関係は、双方向であり、両者は互いにプラスとマイナスの影響を与えあっています。カフェインの摂りすぎや午後のコーヒー1杯が寝つきの悪さにつながることはよく知られていますが、栄養や食生活がよりよい睡眠をサポートすることを意識している人は少ないかもしれません。
栄養と睡眠の関係は複雑で、即効性があるわけではありません。また、ある特定の食品を摂れば睡眠が改善される、というわけでもありません。ですが、いくつかの食品や習慣によって、よりよい睡眠を得る可能性があることは確かです。
健康で幸せな生活を送るために欠かせない、質のよい睡眠をサポートする栄養と習慣のヒントを一緒に探ってみましょう。
1回の食事では、
をセットで摂ることを目指しましょう。
これらの栄養素をバランスよく摂取することで、食欲が満たされ、1日の終わりに強い空腹感を感じることがなくなります。
1日のうちで甘いものが食べたくなることがありますが、タンパク質や食物繊維を十分に摂取していれば、甘いものへの欲求を抑えることもできます。また、就寝前に過食に走り、なかなか寝付けなくなる、ということも防げます。
またこのような食事は、マグネシウム、トリプトファン、メラトニンなど、睡眠を促す栄養素を含むビタミン、ミネラルを安定して供給することにもつながります。
目指すべき食事構成がわかったところで、次の習慣は、バランスのよい食事(とおやつ)を定期的にとることです。
眠れなくなる可能性があるため、特に午後のカフェイン摂取を控えるようにしましょう。
カフェインを摂る代わりに、糖分の多いスナックやドリンクでエネルギーを補給して、1日を乗り切るのもよいでしょう。
繊維質を含まない、加工度の高い炭水化物(ケーキなどの菓子類)や糖分の多い食べ物・飲み物を多く摂取している人は、夜間の眠りが浅く、乱れやすく、全体的に睡眠の質が低いことが研究により明らかになっています。
多くの人にとって、特定の食べ物や飲み物に注目するよりも、全体的な食習慣やパターンに注目・改善する方がより効果的なことが多いですが、ここでは、よい睡眠をサポートするために注目すべき食べ物と栄養素をいくつかご紹介します。
基礎疾患をお持ちの方は、かかりつけの医師または認定栄養士に相談してから、食生活を変えると安心です。
夜寝る前にお酒を飲む、という方は多いですよね。アルコールを摂取すると、リラックスできる反面、さまざまな悪影響を体に及ぼします。睡眠の質が下がってしまうのもその一つです。睡眠改善のため、しばらく飲酒をお休みしてみませんか。
夜、眠れずにベッドで寝返りを打つことが多くありませんか?
必要な睡眠がとれない原因が何であれ、睡眠不足はわたしたちが考えるより、健康や生活に大きな影響を与えます。