アルコールと睡眠
一年も半分以上過ぎ、すでに新年の抱負なんてとっくに忘れてしまった、という方も多いかもしれません。ですが、気持ちを新たにし、一年の残りを過ごすのに遅いということはありませんね。
元旦に立てた目標が、「健康とウェルネスを向上させる」だったという人は、これから1ヶ月間アルコールを断ってみてはいかがでしょうか?
肝機能の向上から貯蓄額の増加まで、さまざまなよい変化を発見できるだけでなく、アルコールを断つことで睡眠の健康にもよい影響を与える可能性があります。
また、アルコールと睡眠がどのように関係しているのか、そして数週間お酒を断つことで、他にどのようなメリットがあるのか、ぜひ続きをお読みください。
飲酒を控えると起こるよいこと
1. 痩せる
アルコールは糖分と 「エンプティ・カロリー (カロリーは高いが、栄養はまったくないという意味)」でできており、逆に体にとって必要な栄養素を奪うだけでなく、代謝を乱す可能性もあります。
一晩にグラス2~3杯のワインを飲むだけで、1週間の摂取カロリーが2,000キロカロリーも増えてしまい、気がつけばお気に入りのジーンズがはけなくなってしまうなんていうこともあるでしょう。ほんの数週間、お酒をやめてみるだけで、体重計の数値が変わってくるかもしれません。
2. 貯金が増える
さらに、アルコールが財布に与える影響も忘れないようにしましょう。2020年の家計調査によると、日本のの平均世帯は2020年の一年間で46,276円をアルコールに費やしているそうです1。
3. 透明感のある肌が手に入る
長期にわたるアルコール摂取は、肌に影響を与える可能性があります。
毛細血管の断裂、脱水による肌の乾燥、コラーゲンレベルの低下など、深刻な肌トラブルにつながる可能性もあります。
ところが、たった数週間お酒を断つだけで、これらの影響のいくつかを元に戻すことが可能になります。肌の保湿レベルはすぐに改善され、数週間以内にアルコール使用に伴う赤みも軽減され始めるでしょう。
4. よりよい睡眠を得られる
グラス1杯のワインや2、3杯のビールによるリラックス効果は、誰でも一度は経験したことがあるでしょう。実際、毎晩寝る前のリラックス習慣として、アルコールを摂るという人は多いかもしれません。
ですが、飲酒と睡眠不足には密接な関係があることをご存知でしょうか?
まず第一に、アルコールは睡眠と覚醒のサイクルを妨げ、寝つきを悪くします2。
アルコールの摂取は、眠りについたときの睡眠の質にも影響します。
急速眼球運動(レム睡眠)の量や、翌日の気分や生産性にも影響します。
低いアルコールの摂取量(男性で2杯未満、女性で1杯未満)でも睡眠の質は9.3%低下し、中程度の量(男性で約2杯、女性で約1杯)では睡眠の質は24%低下し、さらに量が増える(男性で2杯以上、女性で1杯以上)と睡眠の質は39.2%低下します3。
アルコールの摂取を控えると、短期間で睡眠が改善されるはずです。睡眠が改善されれば、気分や記憶力の向上、ストレスの軽減、免疫力の回復など、その他のメリットも実感できるようになるでしょう。
人気の記事
ちゃんと寝てるはずなんだけど...
いびきが気になる、日中も眠くて活力がない…など、睡眠に関してお悩みですか? まずは簡単なセルフチェックをして、自身の睡眠について学びましょう。 また睡眠について聞いてみたいことなど、お気軽にレスメドのおはようコーチ*までご連絡ください。
睡眠セルフチェック おはようコーチに相談※「レスメドおはようコーチ」は、睡眠の健康についてのトレーニングを受けた販売・カスタマーサービス担当者です。睡眠の健康、睡眠障害、睡眠の改善に役立つ製品等、睡眠に関する一般的な情報を提供できますが、資格を持つ医療専門家ではないため、医学的なアドバイスを提供することはできません。何らかの症状や懸念事項がある場合には、ご自身のご判断で、引き続き医師にご相談されてもよいかもしれません。
参考引用
- 経済産業省 おうち飲みしていましたか?
- Perney P, Lehert P. Insomnia in alcohol-dependent patients: Prevalence, risk factors and acamprosate effect: an individual patient data meta-analysis. Alcohol. 2018;53(5):611-618. doi:10.1093/alcalc/agy013
- Pietilä, J., Helander, E., Korhonen, I., Myllymäki, T., Kujala, U. M., & Lindholm, H. (2018). Acute Effect of Alcohol Intake on Cardiovascular Autonomic Regulation During the First Hours of Sleep in a Large Real-World Sample of Finnish Employees: Observational Study. JMIR mental health, 5(1), e23.
記事を読む
眠りを誘う食べ物&飲み物
12月のホリデーシーズンは、いろいろなお菓子やご馳走を食べる機会が多いですよね。 この誘惑に負け、いつもより食べてしまうと、お腹周りに脂肪がつくだけでなく、睡眠の質も下がってしまうかもしれません。 体
Read More »睡眠検査を受けてみよう
夜、眠れずにベッドで寝返りを打つことが多くありませんか? 必要な睡眠がとれない原因が何であれ、睡眠不足はわたしたちが考えるより、健康や生活に大きな影響を与えます。 不眠、いびき、睡眠時無呼吸症候群など
Read More »睡眠の質は 加齢とともに悪くなる?
年齢を重ねると、だんだんと睡眠の質は下がってしまうもの、と思っていませんか。 満足感の高い睡眠を諦める必要はありません。年齢を重ねても、十分な睡眠をとり、健康に過ごすことは可能です。 年齢を重ねるにつ
Read More »